鬼 鴉【総集編】


死と隣り合わせ、猛毒のような存在は殺意の塊と化し、ただ揺れる。


死体の群れを従えるその姿は、絶望に等しい。



「しっ、死神っ……」



言葉を発すると同時に、ティグの視界が、天地が逆転する。


天地がひっくり返ったと思ったのは、一瞬。


ティグの意識は、そこで途切れる。



大地に、身体から離れたティグの頭部のみが、転がるのだった。



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