鬼 鴉【総集編】
「……アタシの仕事も、コレで終わりだネェ?」
唐突に全員に声を掛けるジェノスは、全てが片付いたとばかりに欠伸をして、身体を伸ばす。
「終わり?」
露骨に嫌な表情を浮かべると、銃佐ェ門は問い返した。
「フフッ……。自滅した落ち目の組織に関わる理由も必要も無いし、契約も果たしたからネ?」
ジェノスは含み笑いを漏らし、正当性のある理屈を説明する。
「「……」」
反論できる余地も無く、全員が口を濁すと、さらにジェノスは口を開いていた。