鬼 鴉【総集編】
「闘兵衛がアークに頼んでいたんだが……、俺達を日本へ連れて帰ってくれないか、とな?」
「……」
銃佐ェ門の言葉に、桃華はうなだれる。
闘兵衛がそこまで考え、アークらと話しをつけていたとは知らず、桃華はさらに涙した。
皆の事を一番に考慮していたのは、闘兵衛であったのかもしれない。
先を考えない者に、未来は存在せず、見据えた先に、生きる道がある。
帰る場所こそが、人には必要なのであった。