鬼 鴉【総集編】
「アンタも、大変だネ?……大将がいないだけでバラバラじゃないか?」
ジェノスの苦言に対し、ロインは微笑みを浮かべて、返答する。
「鬼人様がお戻りになれば、皆全員一丸となりますので……、御心配には及びません」
ロインは腰のレイピアを鳴らし、一礼するとその場から立ち去っていく。
ランスも、ジェノスにチラリと視線を送りつつ、ロインの後を追う。
「たかが島国ごときに、まったく……」
ジェノスは呆れたように腰へと手を当て、ボソリと呟くのだった。