鬼 鴉【総集編】


「……」


鬼面の人物は、ナニも答えない。


「そうか……」


否定もしない、無言の解答であった。

桃華は鬼面の人物を鋭く睨み付け、太刀の柄に手を掛ける。


徐々に間合いは詰まり、制空権が触れる二人。

鬼面の人物は不意に左手に持っていた袋の中身を取り出し、地面に放り投げる。



『ボトッ』



投げられたモノは、人の腕であった。


< 159 / 1,582 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop