鬼 鴉【総集編】
「ココが……、幹部専用の大広間です」
ロインは一際大きな扉の前に立ち止まると、口を開く。
『ギィッンッ』
その扉を、ロインは力を篭めると開いた。
重低音を奏で開かれた扉は、その大きさに相応しいような部屋を備えている。
大広間の中には、円卓の机と椅子が4脚ずつ、合わせて12組の机と椅子が設置されていた。
「……います、ね」
ロインは、椅子に腰掛けて談笑している人物らを視界に認め、呟く。
「ランス殿、ブレイド殿少しばかり……、よろしいですか?」
そのまま、ロインは闘華をその人物らの前に引率し、声を掛ける。
「「……」」
ランスとブレイドは無言でロインらに視線を送ると、笑みを消していた。