鬼 鴉【総集編】
闘華の言葉は、鬼鴉に対する皮肉でもある。
組織の中でも長を背負う者が、感情だけで行動する事はあってはいけない事態であろう。
ソレがまかり通るのならば組織では無く、個人の集団というモノになる。
組織として統制が取れていないという事は、個人に任せるしかない。
その結果、品格、人間性に欠く人物が長だとしても、目的を達成できるのならば、頼らざる負えなかった。
もっとも、そういった集まりが組織というモノを成り立たせるので、どちらが正しいのかは解らないだろう。
つまり闘華は、鬼鴉という集団がナニを唄っていようが、あんな人間しかいなければ、外見ばかりで中身が無い。
他の組織と大差がない。と、言ったのと同じである。
だからこそロインは反論のしようが無く、言葉を失っていた。