鬼 鴉【総集編】
「スマネェ……、な」
銃佐ェ門はバツが悪そうに、呟く。
この2人、ある目的の為に日本から海を渡って、一ヶ月近くを使い異国の地オランダまで、足を運んでいたのだった。
その目的とは、海賊団を名乗り、立ち上げる事である。
禁は海賊の娘であり自分の船を持つ為、旅に出たのであった。
しかし、銃佐ェ門の場合は、少しばかり目的が違っている。
それは彼の持つ、棒状の布袋にある。
火繩銃、戦国の世に生まれたソレは、産声を上げてから急速に進化していく。
銃佐ェ門は世界中の銃を見る為に、禁と共に旅を始めるに至っていた。