鬼 鴉【総集編】
「貴女の腕前を疑うワケではありませんが……、闘兵衛殿に任せるのが、賢明だと判断します」
「!?」
青ざめた顔の皐月が、首を振りながら呟く。
すると、禁の表情が憮然としたモノに変わる。
ジェノスの能力もわからないのに、そんな事を言われるとは思わなかったからだ。
「?……派手なだけの女じゃ、ないのか?」
皐月の表情から、不安を感じ取った銃佐ェ門が、闘兵衛に問い質す。
「銃佐、銃を引っ込めるには、まだ早いゼ……。ヤツら、俺らを殺るつもりみたいだからな?」
闘兵衛は海賊らジェノスたちの不穏な動きに気付き、無表情のまま声を発していた。