鬼 鴉【総集編】
「やべぇ、かな……?」
己の浅はかさを後悔している禁の横で、銃佐ェ門は顔を引き攣らせ、苦言を漏らす。
海賊達に窮地に立たされている事、闘兵衛が追い詰められている事、どれを取っても最悪の事態である。
「大丈夫です。あの人は負けませんよ……」
「……?」
真剣な表情で2人の闘いを見詰めていた皐月が、口を開く。
銃佐ェ門は、その理由が分からずに小首を傾げている。
「「っ!!??」」
2人の攻防を見て一番驚いていたのは、海賊達であった。
彼らは、ジェノスの強さを知っている。
だからこそ闘兵衛の生存が、信じられなかったのだった。