鬼 鴉【総集編】
「どちらにしても、ココに長居するのはヨロシクないネェ……?」
周りを見渡し、ジェノスは焦らすように呟く。
「先の揉め事で、役人共に目を付けられたと、思うよ?後の続きは船に乗ってから、決めようじゃないか……」
ジェノスは素早く意見を提案すると、禁らに判断を委ねる。
もっとも、選択肢はほぼジェノスが支配しているといっても、過言ではなかった。
招かれるように、船に乗るしか道がない。
そこら辺の誘導術は流石としか、いいようがないのであった。