鬼 鴉【総集編】
禁とトゥルウが立ち去った後、そこには死を誘う者がさらに4体合流し、増員している。
闘兵衛が1体屠った為、死を誘う者は合計5体であるが、仲間を殺られた事にすら無関心だった。
しかしながら、闘兵衛の眼前で不気味なほどに、鉄の爪を鳴らしている。
まさに、死へと誘っているような存在であった。
「……お前らにはヒトが発する、恐怖が無い」
闘兵衛は軽蔑するように呟くと、右手を眼前に上げ左手を胸の前に置き、いつもの自然体を取る。
「ただの、道具だ……」
そのまま闘兵衛は、死を誘う者らと距離を縮めながら、断言した。