鬼 鴉【総集編】
「別に……。少し、疲れたダケだ」
闘兵衛はジェノスの横を通り過ぎながら、目線も合わせず呟く。
「……待てっ!!」
ジェノスは大声を上げると同時に闘兵衛の腕を掴み、着物をまさぐって、胸元をはぐり出す。
「……うっ!!?」
「酷い……」
闘兵衛の肉体に視線を送った銃佐ェ門と皐月は、言葉を失う。
赤と、青と、紫。
全ての色が合わさった、ドス黒く腫れ上がっている肉体は、人間の耐久度を遥かに越えているように見えた。