鬼 鴉【総集編】
「安静にしていればナ?しかし、どういう男なのかね?常人なら重体、悪ければ、死に致る……」
銃佐ェ門の問いに答えるドクターだが、その内容は明るくない。
「筋肉に靭帯、内臓、全てがボロボロだ」
ドクターは頭を支えて、困惑した口調で闘兵衛の容態の説明を始める。
「左肩も痛めているし、出血、全身打撲に脳震盪も起こしている……」
己の口で語りながらも、信じられないのだろう。
「……歩くだけで激痛が訪れているハズなのに、平然と耐えている。彼は何者なんだい?」
ドクターは興味深気に、船長でもあるジェノスに質問していた。