鬼 鴉【総集編】
「敵襲っ……!?」
抱いていた雑念を振りほどき、闘華は与えられた疑惑に思考を巡らす。
「ハイッ!少人数ではありますが、砦に攻め入っているようです……」
闘華の質問にハキハキと答えるアークは、その後の指示を待つ。
「予測外ですが……、しかし、捨て置く訳にもいきませんね……?」
視線を漂わせながら闘華は呟くと、さらに口を開いた。
「参戦します……。状況次第では、どう動くかわかりませんがね?」
闘華は太刀と脇差しを腰に備え、戦の準備を整える。
アークもソレを察知し、親衛隊に通達する為に、走り出すだった。