Love story
そして、
いつの間にか時は流れ…
今私たちはプールリゾート
行きのバスの中で。
翔は隣で寝てるってのに、
私はそんな余裕もなく、
この旅行に行く前の
理沙の言葉を思い出していた。
────…
「一泊旅行!?」
「う、うん…」
あは、と苦笑いしてみる私。
それを聞くと理沙は、
「そっかぁ〜。
じゃ、梓も遂に
オトナになるわけね?」
なんて言って
ニヤニヤ笑うもんだから、
私は思わず
噎せてしまった。
「っ何言ってんの//!」
「え?翔くんの誕生日に
私をあげるって
ことじゃないわけ?」
………はぁ!?