【短編】チョコレートの誘惑
「ひ…日向さん。」
肩の上に誰かの手が乗る。
「ひぃえええー…!!!!」
って…
「な、南月(ナヅキ)くん!!!」
南月くんにはいつも驚かされてる。
大概、慣れろよって感じなんだけど…
南月くんの肩の叩き方は、お化け並みに怖いの。
「ひ…日向さん、外で誰かがお待ちみたいですよ?し、執事さんなのですかね?黒尽くめだったので…」
「し、執事?アタシの家に執事なんて人雇ってないけど。っま、いいや。ちょっと行ってくるね。」
「えっ?!蜜柑、この後の授業はどうすんのー?」
「保健室に行ってますって言っといてー☆」
とまぁ、そんなこんなでアタシは校門まで走った。
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