【短編】チョコレートの誘惑
「てゆか!!アタシ、何でここにいんの?!」
「……。連れてきたからに決まってんじゃん。」
は…?
や、やっぱり、黒尽くめの連中って、加月の下部だったって訳かよー!!!!!
学校から出なければよかった。
「アタシ、帰る。お邪魔しまし……」
「薩南くんのマネージャーさん!!!」
……。
どうしてタイミング良く、呼び止めるかな…
てゆか、薩南…
ニンマリと笑ってるし!!!
ムカつくー…!!!!
「は、はい。な…何でしょうか?」
一応、スマイル…スマイル。
「この日とこの日、空いてるかな?」
「え…あー…っと。その…」
アタシが困っていると、後ろから薩南の手が伸びてきて、アタシの手のひらに薩南専用スケジュール帳を手渡した。
や、やっぱり
アタシがマネージャーの仕事しなきゃならないのかよー!!!
ったく…
1日だけ、1日だけだ!!!
我慢しなきゃ…アタシ!!
頑張れ、アタシ。
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