【短編】チョコレートの誘惑






え…?


「い…今、何て?」


「だーかーらー…好きになっちまってたんだよ。多分、駅で見かけた時から…」



加月の心臓の音が徐々に早まってきているのが、アタシに伝わってくる。



「…加月。」


「っと、まあー…両想いってことで、な?^^」


「………。良いよ、付き合ってあげても。」


「…え?まぢ?!」


「加月が好きってゆーなら、仕方ない。付き合ってあげてもよろしくてよ?」



アタシ、どんだけ上から目線なのだろう…



「ハハッ^^んじゃ、そのチョコ頂戴☆」

加月は、アタシが持っている紙袋を指差す。





「…はい、どうぞ!!!マズくっても、知らないから。食べた加月が悪いんだからね。」


「蜜柑が作ったチョコだから、マズい訳ないじゃないか^^んじゃ、俺も礼をしなきゃな。」







チュッ



「…////馬鹿。」





E N D *



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