【短編】チョコレートの誘惑


電話し終わった後、トイレから出て・・・
置きっ放しにしていた教科書の所へ向かい、丁度良いタイミングに水嶋さんとの会話が終わったみたいで、俺は日向に話しかけた。





「ひ…日向さん。」


勿論、南月口調。





「ひぃえええー…!!!!」




…。いつもこれなんだよな。
俺って、そんなに怖いのか?



「な、南月(ナヅキ)くん!!!」


そして、二言目にはコレ。
うん、俺、南月です。みたいな・・




「ひ…日向さん、外で誰かがお待ちみたいですよ?し、執事さんなのですかね?黒尽くめだったので…」


んな訳ね-じゃん?
俺が呼んだんだし・・マネージャーを(笑)




「し、執事?アタシの家に執事なんて人雇ってないけど。っま、いいや。ちょっと行ってくるね。」


軽いノリだな-・・・
見知らぬ誰かに連れ去られるとか、考えないのか?



「えっ?!蜜柑、この後の授業はどうすんのー?」


「保健室に行ってますって言っといてー☆」



・・・嘘っぱちだ。
保健室の先生に確認しに行ったりでもしたらどうする気なんだ?



っとま-・・作戦は成功って所か。
んじゃ、俺は教室に行って、いつも通りにっと・・^^



.
< 44 / 60 >

この作品をシェア

pagetop