【短編】チョコレートの誘惑
電話し終わった後、トイレから出て・・・
置きっ放しにしていた教科書の所へ向かい、丁度良いタイミングに水嶋さんとの会話が終わったみたいで、俺は日向に話しかけた。
「ひ…日向さん。」
勿論、南月口調。
「ひぃえええー…!!!!」
…。いつもこれなんだよな。
俺って、そんなに怖いのか?
「な、南月(ナヅキ)くん!!!」
そして、二言目にはコレ。
うん、俺、南月です。みたいな・・
「ひ…日向さん、外で誰かがお待ちみたいですよ?し、執事さんなのですかね?黒尽くめだったので…」
んな訳ね-じゃん?
俺が呼んだんだし・・マネージャーを(笑)
「し、執事?アタシの家に執事なんて人雇ってないけど。っま、いいや。ちょっと行ってくるね。」
軽いノリだな-・・・
見知らぬ誰かに連れ去られるとか、考えないのか?
「えっ?!蜜柑、この後の授業はどうすんのー?」
「保健室に行ってますって言っといてー☆」
・・・嘘っぱちだ。
保健室の先生に確認しに行ったりでもしたらどうする気なんだ?
っとま-・・作戦は成功って所か。
んじゃ、俺は教室に行って、いつも通りにっと・・^^
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