【短編】チョコレートの誘惑
そんなこんなで、今は水嶋さんと二人きり。
俺は、急いで理科室に行って先生に早退すると、言わねば・・
「ねぇ?」
いきなりの水嶋さんの声にビックリした俺。
「え・・?何ですか?」
少し間が空いて、水嶋さんが口を開く。
「何か企んでる?」
水嶋さんの鋭い言葉に俺はピクリと反応してしまう。
だけど、そこは冷静に・・
「え?何がです?俺、別に何も企んでたりしてないですよ?」
なんて、答えた。
内心はドキドキハラハラなのに・・
「・・・そか。いや、もういいや。ゴメンネ、変なこと聞いて。」
「いいえ、別に良いですよ。」
水嶋さんは俺の中を見抜きそうで、恐ろしい。
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