スピカ
「まなみ、今日もバイト?」

帰りにみかが聞いてきた

「うん」

「そっか、寂しいな」

「じゃ、おれのバスケの試合見にこない」

「ほんと!
今日、部活もなくて暇だったんだ」

「よかったね、
じゃ、うちは帰るね」

「明日ね、みか」

「じゃね、まなみ」

また、今日も頑張るか

「あれ、まなみ?」

「あ、ひろと」

「今帰り?」

「うん」

「じゃ、これあげる」

と言って、手にあめをのせてくれた

「ありがとう」

「いえいえ」

そう言ったときのひろとの顔が笑顔で、

私は目が話せなかった…

このころからひろとが好きだったんだと思った
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