キミトナ【番外編】
「誰がてめぇらに貸すかよ!!」
ひ弱そうな男は近くにいた男の急所を蹴り上げた。
な、なんだ…こいつ…
「今、すっごくイライラしてんだよね
少し相手してくれる?」
カツアゲしようとした男はニヤリと口の端を上げて笑った。
1人、また1人と倒れていく…
このままだと!
「君1人だね?まだ俺とするきかい?」
指をならし始めた…
ここで怯んだら笑い物になる!
そう思い、男を睨みつけた。
すると男は急に構え無くなった。
どうした?さっきまでの威勢がなくなったぞ?
男は俺に近づいてきた。
「いい目をしてる。
俺の下につかないか?」
はぁ?俺の下につく?こいつも見た目によらず不良かなんかの組長クラスの奴か?
「お前名前は?」
返事をしないでいるとまた尋ねられた。
「藤本昇太」
「藤本昇太ね…俺について来て」
.