キミトナ【番外編】
週末、涼ちゃんはサッカー部の顧問をしている今日は試合があるらしくて気合を入れて、家を出た。

「どうしようかな…」

部屋の掃除とか家事を全て終わらせた。勉強してても全然集中できないから止めてしまった。

「マナちゃんとこ行こうかな…」

最近あたし独り言多いなぁ…



バイトでも始めようかな?いつまでも涼ちゃんに甘えてるわけにもいかないし…その前に車の免許とろうかな?

考え事をしていると、玄関のチャイムが鳴った。



ドアを開けると、知らない高校生の女の子3人たっている。

もしかして涼ちゃんの生徒さん?

今年度涼ちゃんが転勤で高校が変わった。

「あの!池野先生いますか?」

池野とは涼ちゃんの新しい苗字。お祖父さまの苗字。

女の子たちはこの人誰だろうって感じであたしを見てくる。

「今日は部活の試合だから引率で出てるの。」

優しい言葉で言う。

「そうですか…」

「先生に何か伝えときましょうか?」

「いえ、大したことじゃないので」

真ん中にたっている子が顔を真っ赤にして答えた。

「そう。」

女の子たちは帰って行った。


家まで押し掛けてくる子初めて見たかも…ひつこい女の人なら何人かあったけど

真ん中の女の子、絶対涼ちゃんに告白する気だったはず!

まっ、あたしを見たら諦めくれるでしょう


母譲りの整った顔、透き通るぐらいの白い肌、黒髪でゆるまきのパーマ…

大抵の男の人は虜にした。女の子もあたしを見たら妬むか羨ましがる。



でも涼ちゃん以外の男の子には興味がないし、涼ちゃんに言いよってくる女は全て排除してきた。



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