キミトナ【番外編】
涼side

サッカー部の試合が終わって、一旦学校に戻ってから家に帰った。

「おかえり!」

玄関のカギを開けていたら、後ろから声を掛けられた。

振り返るとスーパーで買い物をしてきた絢が立っていた。

「ただいま。」



このままでいいのか?

最近絢を見ていると思ってしまう。

忙しかったから何もしてなかったけど、そろそろ…恋人らしいことをしてもいいはず!

でも、どうすればいい?どう絢と接すれば…


今までとは違って学校じゃあ会えないし、今の学校では楽しそうにしてるっぽいし…友達の中には男もいるんだろうな…




「今日の試合どうだった?」

絢が作った特製ハンバーグを頬張っていると聞かれた。

「勝ったよ。圧勝」

「よかった!」

にっこりとほほ笑む絢を見ると心が癒される。

「ねぇ、涼ちゃん…今日ね家に女の子たちが来たの」

女の子?

「どんな?」

おそらく今受け持っているクラスの女子生徒だろ

「ごめん、よく覚えてない」

「まぁいいよ」

「告白されたりしてるの?」

絢が不安そうに尋ねてきた。

まぁ…されてないと言ったら嘘になる。でも、絢に心配かけたくない…

「されてないよ」

「嘘付き!」

絢はぎっと俺を睨んで部屋に入ってしまった。





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