キミトナ【番外編】
「久しぶりなだ」
優一がメガネをとって、ネクタイを緩めた。
「まさか、樹が会社をおこすなんてな。何か出来ることがあったらいつでも連絡くれよ。」
優一は出されたコーヒーを飲んでそう言った。
「仕事早く済んだんだな?」
「うん、まぁ大したことじゃなかったし」
「子どもたちは?」
「すくすくと育ってる。夜泣きが激しくして困ってるよ。マナも俺も寝不足だよ」
双子だもんな…雪音も子供欲しいってそろそろ行ってきそう。その前に結婚か
「雪音、こっちに来てんだろ?」
「今朝、会ったよ。」
「樹たちは結婚しないのか?樹が大学卒業したら結婚するのかと思ってた。」
「そのうち。こっちで雪音と暮らすつもりにしてる。」
優一はそっかっと返事をした。1時間ほどしてから帰って行った。今から日本に帰るらし
。
「社長。そろそろ出ないと間に合いませんよ。」
秘書が呼びに来た。
もうそんな時間か…雪音準備してるかな?
雪音に今から迎えに行くとメールを送って会社を出た。
雪音は薄いブルーの落ち着いたドレスを着ていた。
「こんな格好でよかった?」
「十分。行こうか?」
車に乗り込んた。
「説明してよ。なんで電話で夕食誘ったの?」
「今からある病院の医院長夫妻と夕食なの。雪音は俺の婚約者だからね。」
そう説明して、にっこりと笑って見せた。
「折角…」
「ん?どうした?」
雪音が一瞬暗い顔をしたきがした。
「なんでもないよ。」
「そっか。」
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