蜜×密
「ぃっ…家だょ。」
声が震えた。
龍は怖い顔をしてあたしに近ずいてきた。
龍「俺に嘘つくなって言ったじゃん。」
「嘘じゃなぃ」
あたしは下を向いて答えた。
龍「俺さ…昨日ひかるが
美容室に入るとこたまたま見てさ……話しかけようかと思ったらいきなりかつらかぶるし…」
あたしの頭が真っ白になった。
龍「ひかるは本当は女なのか?」
龍は不安そうな顔であたしを見てくる。
「…………ぅん。」
あたしは女だってばれたらどうなるんだろう。
龍「なんでもっと早くいわねぇんだよ!!」
龍の顔は今にも泣きそうな顔をしている。
龍「昨日一人で隼人んとこ行ったのか?」
あたしはコクりと頷いた。