おじぎ草
今の僕には「ばあちゃん」と呼べる人は1人しかいない。


妻のばあちゃんで娘のひいばあちゃんだ。


僕は自分で言うのも何だが、このばあちゃんとは仲がいい。


2人だけでいても会話は途切れない。





たぶん僕は自分のばあちゃんで出来なかったことを、今のばあちゃんでしようとしているのかもしれない。


罪滅ぼしかもしれない。


たとえそれが罪滅ぼしであっても、僕の後悔は間違っていないと思う。


だからそれは、娘に受け継いでいくべきだと思う。
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