ゆびきり
僕の手を振りほどき、

僕を突飛ばし、


『さぁ!行って。僕は大丈夫だから。』



大丈夫なんかじゃないのに。


君が一緒じゃなきゃ意味がないのに。


『わかった。じゃあ、迎えにくる。街に行って薬貰って必ず迎えに来る。君を見捨てたりしない。絶対に。だから、だから君は何処かに隠れて待っていて。』


僕は泣きながら必死に君に言った。


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