らぶれたあ



『なに?……桜』



宇佐希が私を見た




『私は宇佐希と
おんなじ気持ちだよ』




宇佐希が目を点にした




『宇佐希は私の事
どう思って……』











桜の目が大きく開いた













唇と唇が重ねあった








唇が離れた時


宇佐希が言った







『好きだよ…』












私の目から



涙がこぼれていた





『嫌…だった…??』






私はすぐ首を横にふった









『私もっ…好き…』







それしか言えなかった









宇佐希は
『じゃあ泣くんじゃねぇ』

と言って


抱き締めてくれた






『宇佐希と両想いだなんて…
夢だよ。きっとこれは。』








私がそう言うと



『夢だよ。これは。』



と宇佐希が言って


にいっ と笑った






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