ファミリーコンプレックス
ISDNやADSLという接続サービスが出るまで、確か23時から始まるテレホーダイというサービスを出来るだけインターネットを安く使用する為に、契約しておりました。
わたしは夢中になってホームページ(HP)を作って、創作活動をしていましたから、テレホーダイなど割引サービスを使用しても電話代は高いものとなりました。

今でいうなら、小中高生がケータイを親に買って貰い、料金も親が払うという関係に似ています。使いすぎて注意されたり怒られたり。


それでもやりたい。


わたしにとってネットでHPに来て作品を見、感想をくれる人や、わたしが遊びに行った(アクセスした)HPの管理人様とファン同士の交流、作品交換からアドバイス交換、チャットでのリアルタイムでお絵描きする楽しさetc...

ネット上で起こることすべてが癒しでした。嫌なことをすべて忘れ集中しましたので、リアル(現実)とは違う「文字での交流」は、内気で上手く話せない自分にとって、素直な自分を出せる場所でもありましたから......


わたしは何度怒られようとも、深夜の活動を辞めることはありません。それがたとえ親不孝な事だとしても、全く気にも留めず好きなことを好きなだけやりました。

テスト裏の落描きは、高校を卒業してからも続いたのです。

描かなければ、わたしは、生きている心地がしませんでしたから。



しかし、今更…とは言いたくないですが、気付いたことがあります。
わたしの狂気の訳と、イラストなどを描かなければ生きている心地がしない理由を。

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