マーブル
そのまま時間を過ごすと
「どうする? 俺の家来るか?」
心配そうに私を見つめる春樹に、決意を込めて首を振る。
「あのマンションに荷物もあるし……ううん、そうじゃなくてちゃんと謝りたい」
「凛は悪くないって」
「そうだけど、傷付けた事は事実だから」
千波さんが許してくれるなら、たとえどんな罵倒を受けようと、手を上げられようと平気だって思えた。
簡単には無理だと思う。
だけど、逃げちゃダメ。
千波さんがいなかったら、今の私は無いんだから。
「俺の顔を見たらまた暴れるかもしれないし……かと言って凛一人で、平気なのか?」
ありがとう、春樹。
気持ちは嬉しいんだけど……でも!!