マーブル
第17章 別れ
軋む靴底を鳴らしながら、階段を一歩一歩下って……
俺の足が辿り着いた先は、最近千波が出入りしていると噂の一軒のクラブだった。
大音量に派手な女達。
正直……頭が痛い。俺にはやっぱり静かな、あの店が落ち着く場所で……隣にいるのは静かに笑う女がいい。
さて、標的は見つけた。
何も知らず、人を一人潰そうとしている千波の姿。
自首するなんて思ってない。
ここまで来たら……逮捕覚悟で引きずり出すまでだ。