マーブル
「区別? ついてるけど」
「だとしたら……千波のしてる事の意味は?」
何事かと一歩離れて見守る周りの客と、異様な空気の二人。
「意味なんて……あの子を壊したい、それだけ」
「全部、全部、もういらないんだから!!」
千波がそう叫んだ瞬間に、俺の頭の中で何かが弾けた。
パチンという音と共に、一瞬で真っ白になる脳内。
そして……気が付いたらカウンターに置かれていたアイスピックを手に取っていた。