マーブル
第18章 病室
【千波SIDE】
全身がじくじくと痛む。無数に巻かれた包帯と、一日中流れっぱなしの点滴。
カテーテルまで入れられて、起き上がる事も出来ないままここに来て何日が経ったんだろう?
熱を持った体が……焼かれるように熱い。
ひんやりとした氷枕に頭を押し付けても、それは一瞬の逃避にしかならなくて……
思い出すのは春樹の顔。
どうして……そこまで?
自分が捕まったら、意味無いってのに。