マーブル



「私のせい……?」



「私が何も知らないで……春樹に守って貰ってたから、だから疲れちゃった?」



「今からでもいい。私もちゃんと罪を償ったら……いいのかな?」



変わってしまった春樹の態度は、自分のせいかもしれない。



私が、薬物に犯されていたなんて全く知らないままだったから……それでなの?



そんな私に、春樹は久しぶりに笑う。



「俺は、凛を庇った事後悔してないよ。むしろ、あの時凛が捕まっていたとしたら……今頃正気じゃいられない」



「……そうじゃないんだ」



その笑顔の裏に、まだ愛情を感じたから……渋々頷いた。



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