マーブル



春樹に力を貰ったから、次の日も仕事に行けた。



そうじゃなかったら……どうなっていただろう。



彼が言った通り、私は本当に寂しい顔をしていたんだ、と思う。



お店には常に30人近い女の子が働いていて、私みたいに未成年に見える子から、既にベテランで成人したお姉さんまで。



その中の誰かがあのメールを送った事は明らかな事実。



誰?



疑い出すと誰もが怪しく思えてしまう。



いつもみたいに笑えないまま、心配してくれるお客さんに頭を下げて見送ると……



また



携帯から、メールの着信を教えるメロディが流れた。



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