マーブル
翌日、翌々日……それから毎日、中傷メールの数は増える一方で
だけど、誰が犯人なのか分からない。
そんな中での仕事は本当に苦痛だった。
それでも、生きる為には働くしかない。私にはもう帰る場所なんて無いんだから。
気が付いたら、救急箱から取り出す安定剤の数はシートごとになっていて……手のひらで小さな錠剤の山が出来ていると言うのに、どれだけ飲んでも眠れない。
時々うとうとと浅い眠りにつく事もあったけれど、その時には決まって悪夢を見た。
完全に逃げ場を失った私の体は日に日に追い詰められて……
とうとうある日、目が覚めた朝
現実から逃げ出そうとした私は、大切なものを失ってしまっていた。