マーブル
第6章 突然のサヨナラ
【千波SIDE】
突然電話が鳴り響いた。
携帯に映し出された大好きな人の名前に……胸が弾んだ。
だけど……その第一声は
「千波よりも寂しそうな奴見つけたわ」
それがどういう意味かなんて、聞かなくても分かってた。
いつかそんな日が来る事も知っていた。
だから
泣く事も……怒る事も……出来なかった。
いつの間にか私はそれ程までに彼を、春樹を愛し過ぎていたから。