マーブル



確かに、目の前には明るい髪を綺麗に盛って、派手なメイクにドレスを着たお姉さん達が闊歩している。



私は……一応面接だからと部屋に残っていた夜っぽい服を着てはいるけれど、やっぱり貫禄は全然足りなくて。



だから、今のままの方がいいと言ってくれた事は本当にありがたい。



夕方になり、大衆居酒屋のお兄さん達が呼び込み合戦をしている中



迎えに来ると言った春樹の姿はまだ無くて、きっと会えるだろうとそのまま、そう遠くない彼の店の方まで歩いてみようと決めた……



その時だった。



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