マーブル
そこにいたのは……酔っているのかフラフラとおぼつかない足元で、扉を開けた千波さん。
いつもの白い肌が……まるで透き通ってしまいそうな位青白くて、怖いぐらいに綺麗で……。
「千波さんっ!!」
「千波!!」
私と春樹の声が被った瞬間に、その瞳がきっと見開いた。
体の奥底から漏れる、甘くかすれた声。
何故か少しの笑みを浮かべながら……千波さんは言った。
「人の家に男連れ込むなんて、凛もいい度胸してんじゃん」