Ｍｙ＊Ｓｏｕｌ
トラックはクラクションを響かせた。






「来るなッッッ！！！！！」

両手を前に出しそう叫んだ。

するとトラックは手に吸い寄せられるようにして手に触った。

メアリーは目を瞑っていたためトラックが手に触れたとき歯を食いしばった。

もうここで死ぬんだ。

きっと後ろからも前からも車が来て私はひかれるんだ。

メアリーはそう思ってそっと手を下ろした。

太股に手をぴったりつけて体に力を込める。

しかしいつまで経ってもメアリーの体は亡くならない。


そっと目をあける。

トラックが宙を舞っていた。

トラックは地面から１メートル程浮いていた。　　　　　

メアリーは何も分からないまま愕然とその光景を見ていた。

気がつくと体は柔らかい布に包まれていた。

あのとき、気を失ったらしいのだ。

体を起こし、周りを見渡す。

カーテンをそっと開け、そこから外を見た。

近所の心理・精神科だった。

倒れたときスクールバスが丁度来たのだった。

カーテンの奥から声が聞こえる。

やることがない今の間話に耳を傾けることにした。
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表紙・目次

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