川を這う
悩み事があると必ず来てしまうこの河川敷。

そして、あの人との思い出の場所でもあるこの場所。

僕の心は乱れていても、

川はいつもと変わらず、穏やかに流れている。

結婚式にふさわしい、秋晴れのここちよい日差しが僕を照らす。


ーあの人の幸せな姿を見られなくても、僕は後悔などしない。

ただ、僕はここで静かな一日を過ごしたいのだ。
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