討竜の剣
街の外に出た所で、ナハトは立ち止まる。
ここからはひたすらに草原や森林、砂漠や湿地帯の続く自然のフィールドだ。
当然野生動物は勿論、魔物も数多く生息する。
ファイアルの民でさえ、絶対に丸腰では歩かないという危険な土地でもある。
そこを。
「こっち」
ナハトはスタスタと歩き出す。
向かったのは街を囲う石壁のほとり。
そこに、おかしな乗り物が置いてあった。
大きな車輪が前後に二つついた、言うなれば鉄の馬。
金属で出来たそれは、頑丈そうで並大抵の事では壊れそうにない。
「装甲自動二輪…私がファイアルまで来るのに…乗って来た」
相変わらずの抑揚のない声でナハトが言う。
これが噂に聞く、ドーラの科学による発明品か。
ドーラは魔法と引き換えに、科学と発明により発展してきた地域。
ドーラ本国に行けば、こんな乗り物が我が物顔で行き交っているのだと言う。
ここからはひたすらに草原や森林、砂漠や湿地帯の続く自然のフィールドだ。
当然野生動物は勿論、魔物も数多く生息する。
ファイアルの民でさえ、絶対に丸腰では歩かないという危険な土地でもある。
そこを。
「こっち」
ナハトはスタスタと歩き出す。
向かったのは街を囲う石壁のほとり。
そこに、おかしな乗り物が置いてあった。
大きな車輪が前後に二つついた、言うなれば鉄の馬。
金属で出来たそれは、頑丈そうで並大抵の事では壊れそうにない。
「装甲自動二輪…私がファイアルまで来るのに…乗って来た」
相変わらずの抑揚のない声でナハトが言う。
これが噂に聞く、ドーラの科学による発明品か。
ドーラは魔法と引き換えに、科学と発明により発展してきた地域。
ドーラ本国に行けば、こんな乗り物が我が物顔で行き交っているのだと言う。