討竜の剣
とりあえずまずは一休みしたい。

俺とナハトは街の大衆酒場へと足を運んだ。

「適当に料理を、それから飲み物もなんか頼む。喉がカラカラだ」

店主に注文をした後、俺とナハトはテーブルについた。

店内は、こちらの様子を窺うような客達。

俺達が竜種を仕留めた事に半信半疑なのだろうが、何より手元に刃竜の角がある。

揺るがぬ証拠という奴だ。

しばらくすると料理が運ばれてくる。

飲み物で喉を潤し、腹ごしらえとばかりに料理にがっつく。

ナハトも小鳥が餌を啄ばむように、料理を口に運んでいた。

と。

「よう、火の玉にお嬢ちゃん!」

屈強な男が、俺達のテーブルに皿を置いた。

羊肉の串焼きだ。

俺は手を止めて男を見上げる。

「そんな料理頼んでないぜ?」

「気にすんな、俺のオゴリだ」

男はニィッと笑った。

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