討竜の剣
素材は確保できた。
もうこの森に用はない。
「さあナハト、街へ戻ろう」
「うん」
俺達は森の外へと歩き始める。
と。
「そこまでだ」
突然の声。
気がつくと、俺達は数人の男達に囲まれていた。
値の張りそうな銀色の甲冑に身を包んだ槍兵達。
その槍兵を率いるのは、仕立ての良い藍色の衣服に身を包んだ青年だった。
…ファイアルに住む者なら、この青年を知らない者はいない。
クラーゼ・ハインベルト。
ファイアル帝国に屋敷を構える名門貴族の長男だった。
「貴様ここで何をしている。言ってみろ」
見下した物言いで俺達に迫るクラーゼ。
「何って…見ればわかるだろう。狩りをして獲物から…」
「貴様には聞いていない」
俺の言葉にかぶせてクラーゼが言った。
「私が聞いているのはお前…土の女にだ」
もうこの森に用はない。
「さあナハト、街へ戻ろう」
「うん」
俺達は森の外へと歩き始める。
と。
「そこまでだ」
突然の声。
気がつくと、俺達は数人の男達に囲まれていた。
値の張りそうな銀色の甲冑に身を包んだ槍兵達。
その槍兵を率いるのは、仕立ての良い藍色の衣服に身を包んだ青年だった。
…ファイアルに住む者なら、この青年を知らない者はいない。
クラーゼ・ハインベルト。
ファイアル帝国に屋敷を構える名門貴族の長男だった。
「貴様ここで何をしている。言ってみろ」
見下した物言いで俺達に迫るクラーゼ。
「何って…見ればわかるだろう。狩りをして獲物から…」
「貴様には聞いていない」
俺の言葉にかぶせてクラーゼが言った。
「私が聞いているのはお前…土の女にだ」