俺様王子
「いったぁ〜!
ごめんなさい!」

だれだよぶつかったやつ。
「いってーなぁ!
前向いて歩けよ!!」

そう言って顔を上げるとぶつかったヤツをみた。

あっ・・・こいつ・・・。
一目でわかった。

「あんたね!
あたったぐらいであんなに怒らなくてもいいでしょ!?」

そうこの態度といいこの度胸。

やっぱりこいつは・・・。
「はっ!?
それ俺に言ってんの?」

「そーだけど・・・。」

おもしれー・・・。

「ふーん・・・。」

「名前は?」


「はっ!?」

「だーかーらー!
名前だよ!わかったか!」
昔っから変わってない性格。

「名前は!
藤森 桜!!今日からこの高校に入るの!」

やっぱりこいつは藤森 桜だった。

俺の初恋相手でもあり今でも想っている人。

「ふーん。
あんたが藤森 桜か〜!」

内心凄く嬉しい。
ずっと会いたかったヤツだし。


「そーだけど!」


「藤森 桜!
後で覚えてろよ!」

俺は桜にそれだけ言い残して翔胡を探しに走った。
< 17 / 95 >

この作品をシェア

pagetop