俺様王子
「もぉ!!桜の鈍感!!」


沙良は机を叩いて私の顔の前に向かって来た。



どっ鈍感!?


「桜の知らないとこでファンクラブが出来てるんだよ!!」



「誰の?」


「誰のって…啓貴君のに決まってるでしょ!!」



えっ……。


「啓貴の!?」


沙良の言葉にびっくりして大声で叫んでしまった。


そのおかげでクラス中の人がこちらを向いた。



< 67 / 95 >

この作品をシェア

pagetop