俺様王子
「べっ別に!何でもないよ!!」



「ふーん……。ならいいけど。」


啓貴はそう言って大きな木の下にある箱の前に座った。



「この箱に二人の誕生日をたしたて2で割った数を入れなさい。……だってさ…。桜は4月12日だろ?」


「あっうん!!……って何で知ってるの?」


「そんぐらい知ってるつーの!」



そんぐらいって………。



「じゃあ啓貴は誕生日いつなの?」



「あ?………4月12日だけど。」



ザザ〜〜〜〜〜…。


木のざわめきの中ではっきりと聞こえたこえ。



4月12日……。


ひろちゃんと一緒だ……。

ピーーーーーー……


「あっ開いた。」


ねぇ…


啓貴…何で私の誕生日知ってるの?



私……一回も啓貴に教えてないよ…。


何で……?
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