太一の嫉妬―バレンタインデー続―『短』

可愛いすぎだろ?

俺結構こいつに溺れてんな……

俺はそんな事を考えながらゆっくり唇を重ねた。

好きなんてあんま言えねーけどさ。

たまには言ってやってもいいかな?

「好きだよ」

キスの後囁くようにそう言えばきっと真っ赤になるんだろうなあ、とキスの合間に想像する。

静かに唇を離した。

「…好、」

「太一大好きー♪」

言おうとした瞬間にあゆみに奪われた。

こいつマジでありえねえ。

まっ…、いっか。

今日はこのままいじめよう。

「へえ?どのくらい?キスで表してよ?」

ニヤッと笑う俺の目の前で硬直するあゆみ。

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